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ごあいさつ

 人が最も興味を持つ事柄に一つに、自分は何者なのか、唯一の自分を知りたい、そして、それを表現したいということがあると思います。これは、私たちが生まれてきた理由ではないでしょうか。
私も、そう思った一人でした。1995年よりスタートした「ボイスアート」、その答えを自分なりに見いだせたように思います。
 「息」という字は、自分の「自」に「心」と書きます。この自分の息を初めて聴いたのは、1995年阪神淡路大震災に遭い、強い鬱状態になった時のことです。
「生きているか、死んでいるかわからない時間」。前年に離婚をして、家や仕事を失い、小さい子どもを抱え、苦しくて、歌うことはおろか、声を出すだけで心の中は、血が流れていくような日々でした。
 そんなころ、滋賀県朽木村に来ないかと誘われ、山の中にある友人宅に宿泊しました。翌朝、河原で、おもむろに声を出してみると、聴こえてきた自分の声は、自分の心に向かっていました。瞬間、怒涛のように涙が溢れ出たのです。
同時に終わらせていない過去の哀しみの涙であったことに気づき驚きました。
 その涙は、繋がりたいのに繋がれなかったことへの、怒りや悔しさの感情でした。いい人にみられたかった私は、それを押さえ込んでいたのだと思います。
 自分の声を聴いて癒されることがあると気づいた初めての経験でした。こうして、声を聴く行為から「ボイスアート」が生まれました。
 天から降りてきたボイスアートというギフト。自分だけのものではない、みんなで分かち合い、分け与えあうギフトを戴いたのだと思います。

 ボイスアートは、独自の三つの呼吸法(おじぎ呼吸法・ためいき呼吸法・ハー声呼吸法)を使い、心や身体を健康にしていくセルフセラピーです。
声の元は息(声と息は同じと考えています)。吐く息を丁寧に見送り、新しい息を迎える。これを繰り返していきます。その声や息を聴き、それをきっかけに息の道を辿りますと、他者に意識が向いている自分から、本来の自分自身に還ってきます。
この独自の三つの呼吸法を、ボイスアートの基本としています。

 人の心と身体は、健康でなくなる時、周りばかり気にしるのではないでしょうか。これは、自分をかえりみていない状態といえます。
声や息を聴いていくと不思議とリラックスしていきます。これは、血行がよくなり、リラックス効果のあるホルモン、セロトニンが上昇するからです。リラックスするとは、安心する。他者に合わせていない本来の自分でいられる、空っぽになっている状態のことです。
 始めに息という字は自分の自に心と書くと述べましたが、その息に耳を澄まし聴いていくと、不思議と安心感で満たされます。他者に向いた自分でなく「今ここにいる」「自分に還ってくる安心感」、息を聴いていく行為により、安心した心地よい本来の自分位置に還ってきます。
 ボイスアートでは、他者と絶対に合わせない、自分の声に責任を持たない、競争や評価がない、を基本ルールに遊んでいきます。
合わせないと決めてから行うと、オンリーワンの自分軸が出来て、他者との調和が叶ってくるのです。
 ボイスアートの声遊びは、心と身体のエネルギーが高まり、ワクワク感が上昇し、眠っている自分の才能の開花を発見できます。
 そして、今ここにいる自分が、「喜びと感謝」で満たされていきます。これが私たちの本質であり、私たちは、この本質(感謝と喜びの存在)を知るために、今を生きているのです。そして一番身近にある、自分の自に心と書く、「息」が、たしかな道標となってくれることでしょう。
 ボイスアートで、そのお手伝いが叶うことを願っています。

ボイスアートマスター  まや はるこ

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まやはるこ と うた